形のある「モノ」を売るのではなく、自分自身の知識やスキルが「商品」となる仕事に魅力を感じていました。学生時代から簿記や会計が得意だったこともあり、自分の強みを活かせるこの業界に自然と興味を持ちました。

法人税務だけでなく、資産税や経営コンサルティングなど、幅広い業務に携われるチャンスがある点に惹かれました。一つの分野にとどまらず、多角的なスキルを身につけたいと考えていた私にとって、理想的な環境だと感じたのです。
また、就職活動中にコロナ禍を経験し、地元の中小企業の力になりたいという想いが強くなったことも、地域に根ざしたイデア総研を選んだ大きな理由です。

主に法人の申告書や各種届出書の作成・精査業務を担当しています。一部法人のお客様の顧問担当として、直接コミュニケーションを取る機会もいただいています。

数字を通じて、お客様の経営判断や意思決定を支えられていると実感できた時です。入社から経験を重ね、担当させていただくお客様も増える中で、税務知識が実際の経営に影響を与える場面を多く見てきました。単に正確な処理をするだけでなく、「この節税提案が将来どう役立つか」「この資金繰り対策がどんな効果を生むか」といった影響まで考えて提案し、「頼りにしているよ」と言っていただけることが、プロとしての大きな喜びです。

以前、顧問先のお客様から「過去の消費税申告に少し不安がある」とご相談を受けました。資料を詳細に確認したところ、課税・非課税の区分に誤りがあり、過大納付の可能性が判明。検証と修正申告の結果、約90万円もの還付につながりました。「相談して本当に良かった」というお客様からの感謝の言葉は、今でも忘れられません。専門知識が直接お客様の利益となり、非常にやりがいを感じたできごとでした。

何よりも「相談しやすい存在」であることを心がけています。専門的な話をする前に、まずはお客様が気軽に話せる雰囲気作りを意識しています。お客様の人となりや事業への想いを深く知ることではじめて、その方に合った最適な提案ができると考えているからです。専門性と同じくらい、親身に寄り添う姿勢を大切にしています。

一番大きな成長は、お客様の立場に立って考え、行動できるようになったことです。入社当初は、与えられた業務をこなすことに必死でしたが、経験を積むうちに「この提案はお客様の役に立つだろうか？」「どうすればもっと喜んでいただけるだろうか？」と、常にお客様目線で物事を捉える視点が身につきました。

税理士試験の勉強で得た知識と、日々の実務が結びつくことで、知識が深まるのを実感しています。法人税や消費税の申告書を作成したり、お客様からのご質問に対応したりする中で、「あの理論が、実際の現場ではこう活かされているのか」と腑に落ちる経験を重ねることで、学びが定着していきました。

教育制度が非常にしっかりしているからだと思います。税理士業界は常に新しい知識が求められますが、イデア総研では定期的な研修や部署内での勉強会などが充実しているので、若手であっても継続的に学び、スキルアップできる環境が整っています。

気軽に相談できる雰囲気と、互いにサポートし合う文化が根付いている点です。専門的な知識が求められる仕事だからこそ、分からないことや難しい案件に直面することもあります。そんな時でも、周りの先輩や同僚に気兼ねなく質問でき、一人で抱え込まずにチームで解決していける。忙しい時期でも、協力して効率的に業務を進められる、そういった環境が大きな魅力だと感じています。

税理士業界と聞くと、「難しそう」「専門的で自分にできるか不安」と感じる方もいるかもしれません。ですが、イデア総研には、分からないことを丁寧に教えてくれ、一緒に考えてくれる先輩や上司がたくさんいます。大切なのは、「お客様の力になりたい」「地域に貢献したい」という想いです。その気持ちがあれば、知識や経験は後から必ずついてきます。皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。